2019年01月14日

猫の心筋症。

みなさん、寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
獣医師の立川です。

先日、1月12日、13日に仙台で行われた日本獣医循環器学会に参加させて頂きました。
私の専門とする肺高血圧症や右心不全の新しいトピックなど、色々と勉強できました。
また、日本各地で日夜頑張っている仲間と久しぶりに再会でき刺激をもらって帰ってきました。

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その学会でも話題として上がった内容で、今日は猫の心筋症についてです。

犬さんでは心臓の病気というと心臓の部屋を区切っている弁というところが悪くなることが多いのですが(弁膜症)、
猫さんたちは心臓の筋肉に異常をきたす心筋症という病気が多いです。

心筋症は心臓の筋肉が障害され血液を循環させるポンプである心臓の機能が落ちていき、最終的には呼吸困難などにより命を落とす非常に怖い病気です。

この病気の厄介なところは、初期には目立った症状が見られず、
病気が進行して心臓の機能が落ち疲れやすくなったり息がすぐに上がったりするようになっても猫自ら安静にすることで症状を見せないことが多いことです。

また、犬の弁膜症では診察で心臓の音を聞くと通常では聞こえない雑音が聞こえるのですが、
猫の心筋症では雑音が全くないものも多く(心雑音が聞こえる猫の割合が過去の報告で3〜7割)、
一般身体検査では見つからない場合もあります。
さらに今回の学会で発表があったのですが特殊な血液検査を行うことである程度、
心筋症の子を検出できてもそれでも7〜9割程度(学会での発表、過去の報告含む)とのことでした。

見た目の症状でも、診察や血液検査でも見つけづらい非常に厄介な病気なので、
苦しくなって病院に来る頃にはすでに末期的な状態であることも少なくありません。

そのような怖い病気である心筋症ですが、
当院ではその診断や治療効果の判定に心エコー検査を利用しています。

エコー検査では心臓の形や、血液の流れを見ることができ、
心筋症であればその重症度や治療の必要性などを判断することができます。

以下の項目に当てはまるものがあれば一度、検査を考えていただいてもいいかもしれません。
・診察時に心雑音や不整脈が確認された
・もし猫さんのご家族で最近昔より静かになった
・運動後に息が荒い
・寝ている時(安静時)の1分間の呼吸数が30回以上
・アメリカンショートヘアーやスコティッシュフォールドなどの好発猫種さん達
・とりあえずうちの子が心配!

猫の心筋症はいまだにわかっていないことが多く、診断や治療も難しい病気です。
治療には専門的な知識が必要になる事も多く、
もしご不安な点や聞きたいことがあれば診察時に立川までお問い合わせください。

学会の帰りは奮発して牛タン弁当を食べて帰ってきました。

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勉強して、美味しいものも食べられたので明日からまた頑張ります!

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posted by ベルスタッフ at 20:06| 診療日情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする