2019年04月15日

心臓の絵を描く。

みなさん、こんにちは!
春になると例年ぎっくり腰を発症する傾向があるため、腰に優しい生活を送る獣医師立川です。

私は一般臨床医として動物の病気全般を診察しているのですが、
循環器、いわゆる心臓や血管の病気の専門診療もしています。

循環器の病気は犬の場合は心臓の各部屋を区切って血流の逆流を防いでいる弁の病気が、
猫の場合は心臓の筋肉の病気が多く、診察では各検査を行った後その子の病気の状態を説明します。

そんな時、普段聞きなれない各部位の名前や血液の流れについては口で説明しても分かりづらいので絵で説明しています!


そこで各製薬メーカーや出版社なども説明に使うためのツールとして心臓の模式図を出してくれていますが
自分の思ったものとはちょっとずつ違ったりするので自分で書いてみました。

犬の僧帽弁閉鎖不全症の心臓の模式図です。


まずは正常な心臓の各名称付きのものです。

各部の名称.jpg

さらに血液の流れを加えたもの。

MR説明用血液の流れ.jpg

僧帽弁閉鎖不全症では左心房と左心室の間にある血液の逆流防止装置である僧帽弁がうまく働かなくなり、
通常であれば一定方向にしか流れない心臓内の血流に逆流が生じ様々な症状をきたします。

まず、左心室と左心房を区切る僧帽弁が変性していきます。
(左が正常、右が変化が始まった心臓です)

MR説明用 B1.jpg

この段階では症状はまだ出ていません。

少しずつ僧帽弁は機能しなくなり逆流が増加、心臓は大きく拡張し状態は悪化していきます。(右は正常、左は末期の状態を表しています)
MR説明用D.jpg

図のように逆流が多くなり心臓が大きく拡大すると種々の症状が出てきます。

MR説明用症状.jpg

診療ではその子の病気の状態が現在どの程度なのかということ表なども使って説明しています。

MR説明用Stage表.jpg


この図もまだ直したいところが多々あり、少しずつアップデートしていきたいと思っています。
心臓の病気は複雑な病態が多いので、この図を使ってより分かりやすい説明を心がけたいと思います。
posted by ベルスタッフ at 19:16| 診療日情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする