2019年06月01日

凍結治療

凍結治療


こんにちは獣医師鈴木です

今回は凍結治療のお話です

飼主さんの中にもご自身が
皮膚科で治療を受けたことがある❗️
という方もいらっしゃるコトでしょう

当院では主に
皮膚のイボ
まぶたのイボ
肛門のイボ
の治療に使っています。

イボとは曖昧過ぎる表現ですが
種々の良性腫瘍の事です

治療の内容は
細胞を凍結し
壊死させ
脱落の後
皮膚の再生を待つ
というものです

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こんな器械です
先端から超クールなガスが出ます

1回で済む事もあれば
1〜2週間隔で2、3回
行う場合もあります

麻酔なしでできますので
高齢あるいは体調不良でも
治療可能です

私も経験者ですが
凍結処置中は
チリチリする感じ
針先でチクチク突かれた感じがあり
場所によっては
ちょっと痛みを感じます

ですので
嫌がる動物もいます


今回は
マイボーム腺腫の治療を
行ったワンコを紹介します


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1回目治療前の写真

ちょっと出血しています
この治療は悪性の腫瘍には使えませんので
処置前に細胞検査を行いました
そのため出血で目の周りが赤くなっています

良性の腫瘍であることが確認できましたので
治療開始です

すみません
処置中、処置直後の写真はありません

処置は凍結治療器を数秒当てること2〜3回で終了です


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7日後です

大きさを確認して凍結治療2回目



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21日後

だいぶ小さくなりました

腫瘍の大きさ、副作用が起こっていないか
確認して3回目の治療
腫瘍は壊死していきますので
この間目ヤニが多くなりましたが
ワンコは気にしていなかったとのことでした



最初の治療から35日目

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ほぼわからなくなりました

生活に支障がない状態になりましたので
これで終了となりました


最後の写真で分かる通り
黒いまぶたの縁が白くなりまが
だいたいは時間とともに回復します

今回のワンコのマイボーム腺腫は
かなり大きいものでしたので
3回治療、計4回の通院
家では目薬をさしてもらいました

ワンコが15歳を過ぎていて
飼主さんは麻酔など負担のかかる治療を
躊躇していましたので
今回の凍結治療は良い方法でした

イボ
それ自体は命を脅かすものではありませんが
大きさやできる場所によっては
生活の質を落とします

凍結治療器は
身体への負担の少ない治療として
有効な方法です

最後に
体表面には悪性腫瘍ができる事もあります
簡単にイボと決めつけないようにしてください
かかりつけの動物病院で診てもらいましょう






posted by ベルスタッフ at 17:25| 診療日情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする